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言い掛ける

いいかける
動詞
1
標準
文例 · 用例
早熟の安子はもうその頃には胸のふくらみなど何か物を言い掛けるぐらいになっていた。
織田作之助 妖婦 青空文庫
帝塚山のお宅の方は助かったんだから、疎開させとけば……」と言い掛けると、「阿呆らしい。
織田作之助 世相 青空文庫
思い切って物を言い掛けるからは、あの方の足が留められぬ筈が無い。
森鴎外 青空文庫
それは第一部の閭門の外で、娘等に物を言い掛ける一老女である。
森鴎外 不苦心談 青空文庫
鳥何か言い掛けると蛇を喙から堕す。
虎に関する史話と伝説民俗 十二支考 青空文庫
第九十九回 今以て大疑問 余は早く合点の行かぬ廉々から聞き度いと思い「全体貴女が、何うして彼の書斎で消えて了ったか、其が今以て大疑問と為って居ますが」と言い掛けるに、お浦は「イイエ、事の初めから順を追うて申しましょう」と断り、さて愈々説き出した。
黒岩涙香 幽霊塔 青空文庫
けれど気のせゐだらうと思つて、「ちくりとも……」といひかけると、こんどはさきの何十倍もの痛みが、足の中をいなずまのやうに走りました。
新美南吉 百姓の足、坊さんの足 青空文庫
こんなはずはないが、と思つて、がまんして、「くそツ、ちくりとも……」といひかけると、こんどは足の中へ錐でももみこむやうに痛くなつてきましたので、もうたへられなくなり、「あいててて、しイ――ツ。
新美南吉 百姓の足、坊さんの足 青空文庫
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