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名詞
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標準
文例 · 用例
しばしば民子の手を採っていてやる。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
今朝は気がつかなかったが、道の西手に一段低い畑には、蕎麦の花が薄絹をき渡したように白く見える。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
甲の類 衣、依、愛、哀、埃、英、娃、翳、榎、荏(これは「榎」「蝦夷」「得」等の語に用いられる)乙の類 延、要、、叡、江、吉、枝、兄、柄(これは「枝」「兄」「江」「笛」「※」「吉野」「消」「絶」「越」等に用いられる) こういう仮名は、甲の類も乙の類もすべて我々が「エ」と読んでいる仮名であります。
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 青空文庫
ああこの影をく景色のなかでわたしの靈魂はむずがゆい恐怖をつかむそれは港からきた船のやうに 遠く亡靈のゐる島島を渡つてきたそれは風でもない 雨でもないそのすべては愛欲のなやみにまつはる暗い恐れださうして蛇つかひの吹く鈍い音色にわたしのくづれてゆく影がさびしく泣いた。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
かなしい囚人かれらは青ざめたしやつぽをかぶりうすぐらい尻尾の先をきずつて歩きまはるそしてみよ そいつの陰鬱なしやべるが泥土を掘るではないか。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
彼女は金に手をあてて、じっと床の上の猫を覗った。
萩原朔太郎 ウォーソン夫人の黒猫 青空文庫
そして狙いを定め、指で金を強く引いた。
萩原朔太郎 ウォーソン夫人の黒猫 青空文庫
われここを渡りて荒寥たる情緒の過ぐるを知れり往くものは荷物を積み車に馬をきたりあわただしき自轉車かなわれこの長き橋を渡るときに薄暮の飢ゑたる感情は苦しくせり。
萩原朔太郎 純情小曲集 青空文庫