波しぶき
なみしぶき
名詞
標準
sea spray
文例 · 用例
今日はだいぶ寒かつた、一昨六日が小寒の入、寒くなければ嘘だが、雪と波しぶきとをまともにうけて歩くのは、行脚らしすぎる。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
冷たい風が波しぶきといっしょに吹きつける桟橋を寒肌をたてながら行ったり来たりしていたが、引揚者は収容所にいるだろうということでそっちへまわった。
— 久生十蘭 『ユモレスク』 青空文庫
年少返らぬ日の東京街上の夏景色をおもふとき、忽ちにして眼底に蘇へり来るは群青で波しぶき描いたあの笹嶋の氷屋の暖簾と夜空飛ぶ蝙蝠の群れとである。
— 正岡容 『旧東京と蝙蝠』 青空文庫
冷たい風が、波しぶきといっしょに吹きつける桟橋を、寒肌をたてながら行ったり来たりしていたが、引揚者は収容所にいるだろうということで、そっちへまわった。
— 久生十蘭 『野萩』 青空文庫
との曇った冷たい朝で、風が波しぶきといっしょに顔をうった。
— 久生十蘭 『復活祭』 青空文庫
波しぶきがまた過ぎ去ると、まさしく岬の影に、翼を痛めたアホウドリみたいに、美しい定期船が座礁しようとしていた。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫
天頂はただ、雨をふくんだむら雲の、暗み明るむわだつみで、その波しぶきが、時にハラハラと散りかかる。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
首まで浸るあたりまで来て、「ワッショィ、ワッショイ」と、勇壮に、波しぶきをあげて練りまわす。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
作例 · 標準
観光船がスピードを上げると、激しい波しぶきが甲板まで飛んできた。
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「うわっ!冷たい!波しぶきで服がびしょ濡れになっちゃった」
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岩場に打ち寄せる波が砕け、真っ白な波しぶきが舞い上がる光景は圧巻だ。
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