前路
ぜんろ
名詞
標準
文例 · 用例
前路の障害なきを期するため、それだけの時間は絶対的に必要なのだ。
— コナン・ドイル 『臨時急行列車の紛失』 青空文庫
麻袋の中には赭土色をした粉薬のようなものが貯えてあって、まず蛇の来る前路にその粉薬を一文字にふりまく。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
こうして、蛇の前路に三本の線を引いて敵を待つのである。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
狗吠門前路 狗は吠ゆ門前の路、雲低萬里空 雲はたる万里の空。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
前路を見ても足下を見ても、遮る物の影もなかった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
何も狂ふやうな考へはないのだけれども、あるといへばあるやうだし、ないと云へばないと云つた、漠然とした前路に知己のない境涯にたゝずんでゐる。
— 林芙美子 『旅人』 青空文庫
うち渡す島から島への眺めに時を忘れて、定期の發動機船に乘り遲れ、わざ/\小舟をしたてゝ備前路までその月の夜を漕がせた事をも思ひ出す。
— 若葉の頃と旅 『樹木とその葉』 青空文庫
相手の前路へ落とすのだ。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫