済的
すみてき
名詞
標準
文例 · 用例
かうしたことの原因を、或人は経済的必迫に於て観るし、又或人は、生活様式の激変に於て観る。
— 中原中也 『山羊の言』 青空文庫
正しく風に動力を借りるオランダ低地の風車は美でもあり、経済的でもあったろうが、レムブラントの名手に油絵、またはエッチングに取り入れられたあの風車の風景も、近来は電気工業に取って代られ、引き合わないために、風車はだんだん取り毀たれ、オランダ風物の代表は、全く失われんとしているとも聞いた。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
これは一緒になり立ては、さしつさされつアレワイサノサ、とか何とかで、至極、ウマが合ったのだが、夫婦生活には、経済的な問題が重大になって来るので、だんだん暮している中に、お互に十分飲めない羽目になってしまった。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
そのために、狂的な経済的好況が、日本のブルジョア階級を、踊り菌でも、食った人のように、夢中に止め度もなく踊り狂わせた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
支那大陸広しと雖も、我が経済的勢力の絶対に支配する地域は、満蒙を除けば山東あるのみである。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
我等は、我が同胞が、粒粒辛苦の余に開拓したる経済的基礎を擁護し、発展し、確保することは、当然と云わねばならぬ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
いわゆる『粒々辛苦の末に開拓した経済的基礎』が、水泡に帰するだろう。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
君達は、軍閥的国境を湮滅しそれよりもっと悪い経済的商業的障碍を取り除かねばならないのだ。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫