幻辞.com

老猫

ろうびょう
名詞
1
標準
old cat
文例 · 用例
それは、もう老猫で、曾ては美しかった真黒な毛も、うすよごれて艶を失っていた。
中島敦 プウルの傍で 青空文庫
かの薬王が烏竜てふ黒犬を従え歩いたに付けて言うは、欧州では、古く魔は黒犬や老猫形を現ずると信じ、ウィエルスは魔が人を犯す時、黒犬の腸と血をその室の壁に塗ればたちまち去ってまた来らずと言った。
犬に関する伝説 十二支考 青空文庫
が、個性のはっきりしない表情に歴史と領土による尊厳を作為して、あまりにも一糸みだれない毎日を、何らの懐疑も反逆もなしに受け入れている敬愛する英吉利人の道徳律を呼吸していると、私は正確に、死期を逸した陰険な老猫を聯想する。
テムズに聴く 踊る地平線 青空文庫
この老猫と老嬢は、お互いに理解し合っていた。
モーリス・ルヴェル Maurice Level 老嬢と猫 青空文庫
この老猫のプセットだって、曾ては、静寂と動かぬ樹々すらも恋に浸っているような生温かい晩など、他の牡猫のおぼろな影が屋根のあたりにちらほらすると、庭の方へ顔をつき出して声を合せながら、その切なる誘いに興奮した体をしきりに椅子の脚へすりつけたりしたこともあったものだ。
モーリス・ルヴェル Maurice Level 老嬢と猫 青空文庫
之を例するに、老猫の猾鼠を捕ふるが如し、先づ埋伏して見ざるまねし、聞かざるまねし、以て其の跳梁を俟ち、疾風の如く、一擧に之を咬殺するは老猫の伎倆に非ずや。
小柳司気太 韓非子解題 青空文庫
はっきりしない頭のどこかで、猫は近所へあずけて来たはずだがと、預けたとはいえ、空家へ残して来た、黒と灰色との斑の毛並が、老人のゴマシオ頭のように小汚ならしくなってしまっていた、老猫のことがうかんだ。
長谷川時雨 遠藤(岩野)清子 青空文庫
自殺でもしたのかと思うと、そうではなくて、彼は満腹したせいか、老猫のような鼻息をたてて、昏睡していたのである。
坂口安吾 退歩主義者 青空文庫
作例 · 標準
日向で丸くなっている老猫は、一日のほとんどを寝て過ごすようになった。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
うちの老猫は最近食が細くなったので、食べやすいようにウェットフードを温めてあげている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
若い頃は家中を走り回っていた老猫も、今では高い所に登るのも億劫そうだ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro