九分通り
くぶどおり
副詞
標準
(about) ninety percent (finished, complete, etc.)
文例 · 用例
そういう目的で作られたこの四幕物は、そういうものとしての目的を九分通りまでは達していると思われた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
父はそれを受取ると震える手で酒を零すまいとして大事そうに右の手をも持ち添えて口へ持って行きましたが、コップの縁が唇に触れると、歯にうち当てる音と共にまるで砂糖水をわたくしが飲むようにごく/\と九分通り一気に飲み乾しました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
九分通りはマニラ麻である。
— 岡本綺堂 『麻畑の一夜』 青空文庫
まして明治十九年、僕がまだ十五六の少年時代は、山の手も場末のさびしい町で、人家の九分通りは江戸の遺物というありさまだから、昼でもなんだか薄暗いような、まして日が暮れるとどこもかしこも真っ暗で、女子供の往来はすこし気味が悪いくらいであった。
— 岡本綺堂 『月の夜がたり』 青空文庫
それは、もう九分通りまでエハガキに充ちてゐた。
— 牧野信一 『エハガキの激賞文』 青空文庫
当時本郷の富坂の上に住っていた一青年たる小生は、壱岐殿坂を九分通り登った左側の「いろは」という小さな汁粉屋の横町を曲ったダラダラ坂を登り切った左側の小さな無商売屋造りの格子戸に博文館の看板が掛っていたのを記憶している。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
「まず九分通りはたしかだろう。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
「そうですなあ、過失罪になればたいしたこともありますまいが、謀殺となると――まあその方が可能性が大きいと見なければなりませんからねエ――謀殺となると、まず、九分通り死刑ですかね。
— 平林初之輔 『予審調書』 青空文庫
作例 · 標準
部屋の掃除は九分通り終わったので、あとは掃除機をかけるだけだ。
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宿題は九分通り済ませたから、少しだけゲームをして遊ぼう。
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「準備は九分通り整いました」と秘書が報告した。
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標準
almost certainly
作例 · 標準
あの二人の様子を見れば、付き合っているのは九分通り確実だ。
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明日の天気予報によれば、運動会は九分通り中止になるだろう。
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「あいつが犯人なのは九分通り決まりだな」と刑事は呟いた。
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