用き
はたらき
名詞
標準
文例 · 用例
まずはじめに、博士の家へ出入りする用ききに色々たずねてみると、色々な食料品があのうちへは、家族の割合に余分にはいっていることがわかったんだよ。
— 平林初之輔 『少年探偵 呉田博士と与一』 青空文庫
今は、十時以後に来る大抵の御用ききはちゃんと必要に応じて間に合わせられるから。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
朝、元ですと、まだ眠りたりないのに御用ききにおこされる、たのまなければこまる、まず朝が苦手でした。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
御用ききというものが来ないのは至極ようございます、今の暮しは一日に七八人のお客ということもないし、疲れすぎないコツを会得して、やれそうです。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
然し、門口の植木を※られたり、御用ききに廻る中僧などと、十二三の女の子が、露骨な性的痴談を、声高にやって居るのを、いや応なく聴かされるのは、困る。
— 宮本百合子 『又、家』 青空文庫
九時には婆やが燈を消して歩くのだが、その間に口を利くのは朝御用ききが来たときだけであった。
— 宮本百合子 『牡丹』 青空文庫
沈んだ眼差しで、伸子が、杉苔の上にある西日の色を見ていると、もう戸のしまった車庫の角をまわって御用ききの自転車が通って行った。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
何故かというと御用ききに来る方の商売人にして見れば、あの重い荷を担いで狭い裏通りに入って来て、「今日は」と廻る。
— 相馬愛蔵 『私の小売商道』 青空文庫