目明き
めあき
名詞
標準
one who can see
文例 · 用例
またたとい目明きでも、観察力の乏しい人は何を見てもただほんの上面を見るというまでで、何一つ確かな知識を得るでもなく、物事を味わって見るでもない。
— 寺田寅彦 『夏の小半日』 青空文庫
少なくもわれわれ目明きの世界においては、一つの雑音あるいは騒音の聴覚によって喚起される心像は非常に多義的なものである。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
ジャンは卜占者にふさわしいようなものものしい学者めいた服装をし、目明きには見えないものが見え、目明きには考えられないものが考えられるとふれて回って、聖マルティンのおるすをあずかる予言者だと自分からいいだしました。
— 有島武郎 『かたわ者』 青空文庫
そこで老婆はその小槌でもって、目明きにもなり、また齢若にもなり、そしてまたその奥山に千軒の町を打ち出し、自分は錦小袖にかいくるまって、その町の女殿さまとなってりっぱな御殿に住んでいます。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
これは、目明きを以つて任ずる知力なるものを頼り過ぎたから、渠も哲學者の仲間として、そんな不徹底の論據に立つたのだらう。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
目明きの生涯は短い、盲目の生命は久遠に渡る,天地はその塲に轉覆するが、刹那は刹那に連續して居るのである。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
此一段に至ては國内の人民、上下の別なく、華士族も平民も、目暗らも目明きも、學者も役者も、敵も味方も、異頭同心に一方に向ふことならん。
— 福澤諭吉 『亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説』 青空文庫
それは私には、目明きの人が目で見るのと同じように、のどかで楽しい気持がするのである。
— 宮城道雄 『触覚について』 青空文庫
作例 · 標準
目明きには分からない苦労が、視覚障害者にはたくさんある。
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暗闇の中では目明きも盲も同然で、一歩先も見えない。
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「目明きだと思って甘く見るな」と、隠居は若者に説教をした。
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