保護色
ほごしょく
名詞
標準
protective coloration
文例 · 用例
猫の保護色 猫の中に眼瞼の上の処だけ色がついて、眠っている時でもちょっと眼を明いているように見えるものがある。
— 寺田寅彦 『猫六題』 青空文庫
ある人はこれを一種の保護色の例であると論じている。
— 寺田寅彦 『猫六題』 青空文庫
彼等は、厖大な都會の、どす黒い、不快な感じのする保護色をしてゐるのです。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『巴里の手紙』 青空文庫
保護色のような薄絹の手袋。
— 吉行エイスケ 『新種族ノラ』 青空文庫
それは五十米と距らない赭土の掘割りの中に、まるで土の色をして保護色に守られて建っていた。
— 黒島傳治 『前哨』 青空文庫
しかし、わしがあでやかな娘姿であつたと同じやうにおかあさんにしても、どうせ女として生れ乍ら男で世間を押さねばならぬ様な運命に生れた者には、やはりそれ相当の保護色が備はつて裏も表も調和よく発達したものなんだな。
— 岡本かの子 『秋の夜がたり』 青空文庫
ある人びとは、保護色性の動物のように、じき新しい環境に同化されてしまう。
— 新美南吉 『屁』 青空文庫
俺達の空想だつて、在るべきところに在り、発生すべきところに飛んでゐた時には、そいつはそのまゝ虹色の保護色であり、幻色の恵みに他ならぬのだ。
— 牧野信一 『冬日抄』 青空文庫
作例 · 標準
木の幹に同化したガの羽は、天敵である鳥の目から逃れるための見事な保護色になっている。
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カメレオンは周囲の環境に合わせて体の色を変えるが、これも一種の保護色と言えるだろう。
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雪山に生息する雷鳥が冬になると白い羽に生え変わるのは、雪景色に紛れるための保護色だ。
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ウィキペディア
保護色(ほごしょく)とは、体色及び模様に見られる適応である。生物が体の色によって、背景と見分けがつきにくくなっている場合に、その体色のことを言う。 クリプシス (Crypsis)とも呼ばれる。語源はギリシア語の krypsis(隠す、秘密)に由来し、「隠蔽」「秘匿」といった意味を持つ語群に属する。このため、生態学以外の分野でも比喩的に「隠す」概念として用いられることがある。
出典: 保護色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0