蕎麦湯
そばゆ
名詞
標準
文例 · 用例
寒い夜などはひそかに蕎麦粉を仕入れて置いて、いつの間にか寐て居る枕元へ蕎麦湯を持つて来てくれる。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
寒い夜などはひそかに蕎麦粉を仕入れておいて、いつの間にか寝ている枕元へ蕎麦湯を持って来てくれる。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
すると、妻が奥から寒いでしょうと云って蕎麦湯を持って来てくれた。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫
自分は蕎麦湯を手に受けて、もし悪いようだったら、病院に入れてやるがいいと答えた。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫
熱い蕎麦湯を啜りながら、あかるい洋灯の下で、継ぎ立ての切炭のぱちぱち鳴る音に耳を傾けていると、赤い火気が、囲われた灰の中で仄に揺れている。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫
私が食事の時気分が悪いといったのを気にして、奥さんは十時頃|蕎麦湯を持って来てくれました。
— 夏目漱石 『こころ』 青空文庫
私はやむをえず、どろどろした蕎麦湯を奥さんの見ている前で飲みました。
— 夏目漱石 『こころ』 青空文庫
その晩寒さと倦怠を凌ぐために蕎麦湯を拵えてもらった健三は、どろどろした鼠色のものを啜りながら、盆を膝の上に置いて傍に坐っている細君と話し合った。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫