ごそり
ごそり
副詞副詞-と
標準
rustling sound
文例 · 用例
」 深切を叱言のごとくぶつぶつ言って、納戸の隅の方をかさかさごそりごそりと遣る。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
蝙蝠だか、蜘蛛だか、奴は、それなり、その角の片側の寝具部屋へ、ごそりとも言わず消えたげにござりますがな。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
よく覺えては居ないが、玄關へ掛ると、出迎へた……お太鼓に結んだ女中が跪いて――ヌイと突出した大學生の靴を脱がしたが、べこぼこんと弛んで、其癖、硬いのがごそりと脱げると……靴下ならまだ可い「何、體裁なんぞ、そんな事。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
そつとつまんで、葉をそのまゝ、ごそりと掌に据ゑて行くと、箸を片手に、おもやせたのが御覽なすつて、「ゆうべは夜中から、よく鳴いて居たよ――ちゝ、ちゝ――と……秋は寂しいな――よし。
— 泉鏡太郎 『湯どうふ』 青空文庫
是から推上らうと云ふのに一呼吸つくらしく、フト停まると、中でも不精らしい簑の裾の長いのが、雲のやうに渦いた段の下の、大木の槐の幹に恁懸つて、ごそりと身動きをしたと思へ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
「義直か、」「遅くあがつてすみません、」「寺から何時帰つた、」「五時頃に帰りましたが、途で友人に逢つたもんですから、其所へ寄つて、つい話し込んでゐる内に遅くなりました、」 叔父はそれには返事をしないでごそりと体を起して、其所に蹲むやうにしてゐる義直を見おろした。
— 田中貢太郎 『黒い蝶』 青空文庫
さいわい近くにわしの住いがござる、荒屋ではあれど、此処よりはましじゃ、それに君子は危きに近寄らず、増上慢は、御仏もきつくお誡めのはずではござらぬか」 怪量はごそりと起きて笈を肩にした。
— 田中貢太郎 『轆轤首』 青空文庫
「おうほ、絵里子はね、――」 おうほと、博士独特の妙な感歎詞をなげるごとに、博士の頤髯がごそりとうごいた。
— 海野十三 『宇宙女囚第一号』 青空文庫
作例 · 標準
枯葉が風でごそりと音を立てた。
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布団を敷く時、ごそりと大きな音がする。
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彼は財布から硬貨をごそりと取り出した。
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