荷送り
におくり
名詞
標準
文例 · 用例
京都から引き揚げる将軍家用の長持が五十|棹も木曾街道を下って来るころは、この宿場では一層荷送りの困難におちいった。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
過ぐる六月の十七日から二十八日にわたる荷送りを経験して見て、伊那方面の人足の不参が実際にその困難を証拠立てた。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
日によっては隣村山口、湯舟沢からの人足も不参で、馬籠の宿場では草刈りの女馬まで狩り出し、それを荷送りの役に当てた。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
第三回勧業博覧会は東京で開催されたが、まず私ども京都画壇では京都中の出品をその前年の明治二十二年十二月に京都府庁内で府庁の手によって展覧に供され、やがてそれを一まとめにして東京に荷送りしたもので、出品の人選はそれぞれの師が自分の弟子たちのなかから自由にえらんだものである。
— ――四季美人図―― 『最初の出品画』 青空文庫
おまけにべらぼうに手間賃が高いのだから、荷送り用の雑な木箱でさえ、これだけ取らなければ引き合わないのである。
— 海のモザイク 『踊る地平線』 青空文庫