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飲代

いんだい
名詞
1
標準
文例 · 用例
庵を上げた見世物の、じゃ、じゃん、じゃんも、音を潜めただからね――橋をこっちへ、はい、あばよと、……ははは、――晩景から、また一稼ぎ、みっちりと稼げるだが、今日の飲代にさえありつけば、この上の欲はねえ。
泉鏡花 山吹 青空文庫
床屋風情にゃあ過ぎたものを借りやあがった、襖の引手|一個引剥しても、いっかど飲代が出来るなんと思って、薄ら寒い時分です、深川のお邸があんなになりました、同一年の秋なんで。
泉鏡花 三枚続 青空文庫
いづれ幾干か飲代でございましょう。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
「いくらか、飲代どころなら構いはしないけれど、お前さんの話しぶりでもその今の愛吉とかいう若い衆が、火の玉だの、火柱だの、炎だの、小火だの、と厭にこだわッているから心配なんだよ。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
頂きます頂きます、飲代になら百両でも御辞退|仕りまする儀ではござりませぬと、さあ飲んだ、飲んだ、昨夜一晩。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
手間じゃない飲代にせいという文句も可しか、酒も可いが、五助さん。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
」 むかしは遊芸の浚いなどを催していると、質のよくない町内の若い者や小さい遊び人などが押掛けて来て、なんとか引っからんだことを云って幾らかの飲代をいたぶってゆくことが往々ありました。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫
さもなけりゃ番屋へ連れて行って云わせるぞ」 多寡が近所の矢場や小料理屋を忌がらせて、幾らかの飲代をせびっているに過ぎない千次は、もとより度胸のある奴ではなかった。
廻り燈籠 半七捕物帳 青空文庫