兎や角
とやかく
副詞頻度ランク #19942 · 青空 0 例
標準
this and that
文例 · 用例
もと/\封の切れて居る手紙ですから、たとひ御覽に成つたにしろ、其を兎や角う言ふのぢやありません。
— 泉鏡太郎 『艶書』 青空文庫
きのう永井|荷風という日本の老大家の小説集を読んでいたら、その中に、「下々の手前達が兎や角と御政事向の事を取沙汰致すわけでは御座いませんが、先生、昔から唐土の世には天下太平の兆には綺麗な鳳凰とかいう鳥が舞い下ると申します。
— 太宰治 『三月三十日』 青空文庫
そんなものが兎や角言ったとて、定基の耳には頭から入らなかったのであろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
然れば平日然までに臆病ならざる輩も、船出の際は兎や角と縁起を祝ひ、御幣を擔ぐも多かり。
— 泉鏡花 『旅僧』 青空文庫
いや最う、何も彼も御存じで、婆なぞが兎や角ういふも恐多いやうな御人品ぢや、さやうならば行つてござらつせえまし。
— 泉鏡花 『二世の契』 青空文庫
しかし和田氏のものなどは農村問題といふやうなことについて歴然たる主張を持ち、既に一家を成してゐる人なので私などが兎や角云ふべきものではあるまい。
— 牧野信一 『浪曼的月評』 青空文庫
先生見たいにエライ人でない少しは道楽ぐらひしたつて関はないから男性的魅力に富んだ人が好いわ、どうせ此方だつて前科があるんだから兎や角云はないわ。
— 牧野信一 『好色夢』 青空文庫
――「蜜柑山だつて、親類の奴等が兎や角云やがるんで煩いから使用人に呉れてやつた態に吹聴したんだが、使用人中の幾人かは秘密を守つて俺の計画に賛成してゐるんだから、やつたもやらぬもありはしないのさ。
— 牧野信一 『冬物語』 青空文庫
作例 · 標準
人の私生活について兎や角言われる筋合いはない。
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準備不足なのは分かっているが、今さら兎や角言っても始まらない。
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彼は細かいことに兎や角こだわらず、大らかに笑い飛ばした。
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