鱈場
タラバ異読 たらば
名詞
標準
red king crab (Paralithodes camtschaticus)
文例 · 用例
「せめて食うことだね」 私たちはどの宿でも日本海の鱈場ガニを注文した。
— 第二回 富山の薬と越後の毒消し≪富山県・新潟県の巻≫ 『安吾新日本風土記』 青空文庫
続いて露領沿海のタラバ蟹に延焼し、加察加の鮭、鰊と宛然に燎原の火の如く、又は蘇国の空軍の如く、無辺際の青空に天翔る形勢を示したが、その途端、何気なく差した湊屋の盃を受けて唇に当てたのが運の尽き、一瞬の中に全局面を、無学文盲の親友に泄われてしまった。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
この事を轟の親方に告口しやがったらタラバ蟹の中へタタキ込むぞ」 と怒鳴っているのには腰を抜かしたよ。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
天地皆暗ク満目|冥冥タラバ眼ナキト別ツベキナク、万物|尽静ニシテ千里|蕭条タラバ耳ナキト別ツベキナシ。
— 斎藤茂吉 『呉秀三先生』 青空文庫
」「ええ」 女工たちが(彼女らの方言で言うと)「わったわった」働いている工場からは、タラバガニの大きな脚を出刃でトントンと切っている音が、絶え間なく聞えてくる。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫
タラバガニの大きな脚は、つけ根のところから順々に、「一番」「ラッキョー」「ナンバン」と呼ばれていて、この三つの部分にカニの脚をトントントンと出刃で切るのがサイカツである。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫
今で言えばコンベヤー式の作業で、網をのせた台の両側に軍手をはめた女工たちが立っていて、化け物みたいにでっかいタラバガニを網からはずす。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫
それが通称フンドシで、タラバガニのそのフンドシは普通のカニとちがって、ゆでるとカマボコみたいな歯ごたえの、うまい身がはいっている。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫
作例 · 標準
冬の北洋の鱈場では、荒波に揉まれながら命がけの漁が行われている。
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この海域は絶好の鱈場として知られ、毎年多くの漁船が集まってくる。
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鱈場から直送された新鮮なカニが市場に並び、活気にあふれている。
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