柳桜
やなぎさくら
名詞
標準
文例 · 用例
もっとも東の雛壇をずらりと通して、柳桜が、色と姿を競った中にも、ちょっとはあるまいと思う、容色は容色と見たけれども、歯痒いほど意気地のない、何て腑の抜けた、と今日より十段も見劣りがしたって訳は。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
前者は三遊亭円遊、三遊亭遊三、禽語楼小さんのたぐいで、後者は三遊亭円朝、柳亭燕枝、春錦亭柳桜のたぐいであるが、前者は劇に関係が少ない。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
人情話の畑では前記の円朝、燕枝、柳桜が代表的の落語家と認められている。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
六 柳桜と燕枝 黙阿弥の作でしばしば上演を繰り返される世話狂言の一つに「髪結新三」がある。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
しかもこれは黙阿弥の創作ではなく、やはり寄席の高坐から移植されたもので、春錦亭柳桜の人情話である。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
柳桜は名前を柳叟と云ったように記憶している。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
かの「髪結新三」も柳桜が得意の読み物であった。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
私は麹町の万長亭で、柳桜の「髪結新三」を聴いたことがあるが、例の鰹の片身を分けるという件りは、芝居とちっとも違わなかった。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫