梁上
りょうじょう
名詞
標準
文例 · 用例
梁上の君子などと云って泥棒さえ君子と云う世の中である。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
その針金の先についている小さい物挟を、舷の梁上に留めると、針金は短波を送るためのアンテナとなった。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
「待て、スパイ」 梁上からは、英国士官がとびおりた。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
君子、君子、君子にも梁上の君子というやつがござる、大方その梁上の君子というやつでござろうな。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「何だい、お前さん、病人なら病人と最初から言ってよこすがいいじゃねえか、隠れ忍んでいると、梁上の君子と間違えられらあな。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
こうして甘睡を貪っていたところを、思いがけなく、息もつかせずにこの梁上床下の天才を襲いかけた不敵者がありました。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
その形状は梁上が二珠であって、梁下の軸は極めて長く、はなはだしいのになるとあいたところが五珠の占めた長さほどあるものもあり、珠形は横断面がまず楕円形ともいうべく、はなはだ鈍いものである。
— 三上義夫 『文化史上より見たる日本の数学』 青空文庫
しかるに日本で現今行われている算盤は梁上二珠のものもないではないが、まず一珠のものが多く、珠形は稜張って、梁下の軸にあいた場所が極めて短い。
— 三上義夫 『文化史上より見たる日本の数学』 青空文庫