岩窟
がんくつ
名詞
標準
cave
文例 · 用例
歯朶が生い囲んでいる入口の辺を過ぎると、岩窟の岩肌が灯に照し出された。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
加減のいい時は小説『岩窟王』を読んでいた。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
――供二人三人|召連れ春風と言ふ遠がけの馬に乗り、塔のあたりに至り、岩窟堂の虚空蔵にて酒をのむ――とある。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
が、魔の棲むべき岩窟を、嘗て女賊の隠れ家であつたと言ふのは惜い。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
……奥入瀬の深林を一|処、岩窟へ入る思ひがした。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
畢竟はそういうものをいかにして取り扱ってよいかという見当がつかなかったせいもあろうが、一つにはまた物理学がその「伝統の岩窟」にはまり込んで安きを偸んでいたためとも言われうる。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
……其の下の水際の岩窟の湯に、立つたり、坐つたり、手拭を綾にした男女の裸身があらはれたかと思ふと、横の窓からは馬がのほりと顏を出す、厩であらう。
— 泉鏡太郎 『飯坂ゆき』 青空文庫
爾後、餓うるときは鉄丸を喰い、渇するときは銅汁を飲んで、岩窟の中に封じられたまま、贖罪の期の充ちるのを待たねばならなかった。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
作例 · 標準
冒険家は、地図にも載っていない巨大な岩窟を発見した。
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夏でもひんやりとしている岩窟の中は、涼しくて気持ちよかった。
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昔の修行僧が、この岩窟で瞑想をしていたそうだ。
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