破窓
はそう
名詞
標準
broken window
文例 · 用例
場末の湿地で、藁屋の侘しい処だから、塘堤一杯の月影も、破窓をさす貧い台所の棚の明るい趣がある。
— 泉鏡花 『光籃』 青空文庫
拙者などが茅屋破窓の下に眠りて、貧苦多患の境遇にありながら、毎日毎日|満腔の愉快をもって日を送るのは、全くこの天地、この万物の不可思議なることを悟りて、朝夕その味を心中に感ずるからであります。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
もしその人、一団の心灯を暗室に点じきたらば、一大天地たちどころに美妙の光景を現じ、破窓敝屋もたちまち変じて金殿玉楼となり、衆苦多患の世界も仙境楽園となり、そのはじめ妖中の妖たる理想の大怪物、ここに至りて神妙、霊妙、高妙、玄妙、精妙、美妙を現呈し、徹頭徹尾、妙中の妙となるべし。
— 緒言 『妖怪学講義』 青空文庫
当時の日本は、文明開化の欧米心酔時代であったので、至るところ、彼はそうした不機嫌の目に逢わされた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
川のむこうにいた女よりさきに菊ちゃんを見て知っていたような気もするのです」「まあ、いい」馬場はそう呟いて微笑んでみせたが、いきなり左手で顔をひたと覆って、嗚咽をはじめた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
この新しい理論を完全に理解する事はそう容易な事ではないだろう。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
特別な数学的素養のない人でも、この理論の根底に横たわる認識論上の立場の優越を認める事はそう困難とは思われない。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
あるいはそういう日は来ないかもしれない。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
作例 · 標準
空き家には、割れたまま放置された破窓がいくつもあった。
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強い風が吹くと、破窓から冷たい空気が吹き込んできた。
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彼は近所の子供が誤って割ってしまった破窓を修理してあげた。
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