散切り
ざんぎり
名詞
標準
cutting short
文例 · 用例
」千代子も笑ひながら口を出し、「散切りなら、さぞ結構な虎刈りができるでしようよ。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
……お起きにならないと横浜のほうがおそくなるわ」 倉地はやはり物たるげに、袖口からにょきんと現われ出た太い腕を延べて、短い散切り頭をごしごしとかき回しながら、「横浜?
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
そしてすでに寝てゐる弟や(なるほどその髪の毛は最近に散切りにされたあとがあつたが、少し延びかかつてゐ、ちやんと女風の長襦袢の肩を見せて眠り、日頃のたしなみを見せてゐた)また母親に(彼女は二人の外来者を無言のままじろじろと観察した)――突然夜半に訪れたことを、幾度も繰りかへして謝するのであつた。
— 武田麟太郎 『釜ヶ崎』 青空文庫
頭の禿げた丸佐の主人はやつと散切りになつた父と、無尽燈を中に坐りました。
— 芥川龍之介 『雛』 青空文庫
海を渡って来るものは皆文明開化と言われて、散切り頭をたたいて見ただけでも開化した音がすると唄われるほどの世の中に変わって来た。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
彼はまだ散切りにもしないで、総髪を後方にたれ、紫の紐でそれを堅く結び束ねているからであった。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
どんな人物の口からこんな文句が出るかというに、にわか散切りの西洋ごしらえ、フランスじこみのマンテルにイギリスのチョッキを着け、しかもそれは柳原あたりの朝市で買い集めた洋服であり、時計はくさりばかりぶらさげて、外見をつくろおうとする男とある。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
あんまり汚れがひどいので、さすがの彼もとうとう断念して、散切り頭になったのである。
— 宮本百合子 『三郎爺』 青空文庫
作例 · 標準
明治時代に流行した散切り頭は、それまでのちょんまげからの大きな変化だった。
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彼は、短く散切りにした髪型が、若々しく見えた。
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「髪、どうしたの?」「あ、散切りにしちゃったんだ。ちょっと軽やかにしたくて。」
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