挿話的
そうわてき
形容動詞
標準
episodic
文例 · 用例
例を挙げればまだ沢山あるが、さう一々も覚えてゐないから、まづ此位にして置いて、自分は一寸|斯ういふ現象に就いてこゝに挿話的ながら考へて見たいと思ふ事がある。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
『中二階のある家』(九五年)や、『わが生活』(九六年)では、すでに完全に冷却したトルストイ観が、挿話的に顔をのぞかせているにすぎない。
— ――チェーホフ序説の一部として―― 『チェーホフ試論』 青空文庫
『中二階のある家』(一八九六)や『わが生活』(一八九六)では、既にかなり冷却したトルストイ観が、挿話的に顔をのぞかせているに過ぎなくなっている。
— ――一つの反措定として―― 『チェーホフ序説』 青空文庫
江戸時代以来、日本の十六世紀の歴史として記されているところだけを読んでいると、キリシタンの運動はいかにも一時的な、挿話的なものに見える。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
しかもそれは出先での挿話的な出来事ではなく、やがて平戸でのオランダ船の抑留、オランダ商館の閉鎖にまで発展して行った。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
解説批評はなく、たださまざまな挿話的事実を満載した書物で、モンテーニュはしばしばそれらを借用している。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
わざと挿話的随想へ筆をそらして、にわかに気がついたように、別行から―― 閑話休題 と、本文に入ってゆくという一つの小説作法なのである。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の人生は、波乱万丈で、まるで挿話的な物語のようだった。
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このドキュメンタリーは、個々の出来事を掘り下げるのではなく、挿話的な構成で進む。
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歴史における特定の時代は、その挿話的な出来事によって特徴づけられることがある。
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