冥利に尽きる
みょうりにつきる
表現動詞-一段
標準
to feel blessed to be in one's position
文例 · 用例
なんぼ相手が承知の上でも、それではあんまり傾城冥利に尽きるであろうと彼女も思った。
— 岡本綺堂 『鳥辺山心中』 青空文庫
他の船なら先ず諦めるにしても、White Star Line 会社が巨万の金を掛けた、大きさから設備から世界第一の贅沢船、造船界の革命として大評判になっているタイタニック号が、以前から宣伝に宣伝を重ねてきて、今その紐育への処女航海に大西洋へ乗り出すところなのだから、船乗冥利に尽きる機会である。
— 牧逸馬 『運命のSOS』 青空文庫
「弓の方は期日までに頼んだぞ」「それはもう承知でございます」「化物沙汰に心を奪われ商売の方を疎かにしては商人冥利に尽きるというものだ――それでは今夜参ると致そう」「よろしくお願い致します」 主馬はそのまま立ち去って行ったがはたして夜になると、朋輩二人を連れ、弓師左衛門の家へやって来た。
— 国枝史郎 『日置流系図』 青空文庫
只見されたでは冥利に尽きる」 斯う云い乍ら老人は屹と手許を睨みました。
— 国枝史郎 『天草四郎の妖術』 青空文庫
他人の科を身に引き受け「飛び込んで来た福の神、六十両の大金を、外へ逃がしちゃ冥利に尽きる。
— 国枝史郎 『村井長庵記名の傘』 青空文庫
てめえのような評判の孝行息子を持ちながら、不平すなんてのは、有難冥利に尽きるこった。
— 悲願百両 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
おおさうだ、博奕冥利に尽きるとしよう』『ほほ博奕冥利もをかしなものだが、お前はそれが第一ゆゑ、そんならさうとしておかふ。
— 清水紫琴 『したゆく水』 青空文庫
三千石の殿様に、自分の看病をさせることが女冥利に尽きると思うなれば、お角は、どうしても明日から起きて働かねばならないのです。
— 安房の国の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
卒業生たちが立派に成長した姿を見て、教師冥利に尽きる思いだ。
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自分の作った料理を完食してもらえるのは、料理人冥利に尽きる。
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ファンからの温かい声援を受け、彼は「役者冥利に尽きます」と涙を浮かべた。
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