険談
けんだん
名詞
標準
文例 · 用例
即ち詳説すれば、叙事詩の詩題は主に英雄談、冒険談、戦争談であって、その情操は雄大、荘重、典雅、豪壮等の貴族的尊大性を高調している。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
」 私は我が冒険談を手短に聞かせようとしたが、話はホルボーンのなかまでもつれ込んだ。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
」 ホームズは改まって、「どうか僕たちに、その素晴らしい冒険談をお聞かせ願えませんか。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
この十二ヶ月分もの見出しのうちに色々の冒険談が見つかる。
— THE FIVE ORANGE PIPS 『橙の種五粒』 青空文庫
同じ家に寝起きしてゐる勃凸とIとは、半分以上も私には分らない楽屋落ちらしい言葉で、おんつぁんと勃凸とが神楽坂辺に試みた馬鹿々々しい冒険談に笑ひ興じてゐた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
なるほどスコットの作中には中世主義もあります、冒険談もあります。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
かつて東京の朝日新聞に児玉音松とかいう人の冒険談が連載された時、彼はまるで丁年未満の中学生のような熱心をもって毎日それを迎え読んでいた。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
しかし彼の待ち設けた冒険談はこれで一頓挫を来したも同然なので、一人自分の室に引取ろうとすると、森本は「どうもすみません、御苦労様でした」と云いながら、また後から敬太郎について来た。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫