刃傷沙汰
にんじょうざた
名詞
標準
bloodshed
文例 · 用例
一人二人に止まらなかったから、もし美貌だったら、病院内で多少の刃傷沙汰が起ったかも知れぬ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
その由来を説明すると長くなるが、要するに嘉永二年と三年との二年間に、毎年一度ずつここに刃傷沙汰があって、二度ながら其の被害者は片腕を斬り落とされたのである。
— 唐人飴 『半七捕物帳』 青空文庫
川西万兵衛どんのお口上だと、痴情なし、色恋なし、恨みなし、憎みなし、音蔵とお駒はあかの他人だ、他人と他人に刃傷沙汰はねえと見てきたようなことをご披露したが、お駒音蔵、音蔵お駒と一本道にふたりのつながりばかりねらうから、じつあ裏手にこういう抜け道のあったことがわからねえんだ。
— やまがら美人影絵 『右門捕物帖』 青空文庫
」 当座の口論や一分の意趣で刃傷沙汰に及ぶことはめずらしくない。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
あなたの事件は何です、と遠慮がちに聞いてみると、「つまらない女のことでしてね、つい刃傷沙汰になってしまったのです」そういったままぷっつりと口をつぐんで、自分の過去の経歴と事件の内容については何事も語らなかった。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
そのサーニが、臓品分配のことから刃傷沙汰を起し、半殺しの目にあってシベリアの雪の中に倒れていたところを、その地元の「嘗て浮浪児たりし人々のコンムーナ」すなわち少年労働訓練所に救護された。
— 宮本百合子 『作品のテーマと人生のテーマ』 青空文庫
投げた物が偶ま刃物であったために大それた刃傷沙汰になったが、ヒステリイの不可抗力に襲われたその時の気分は、何でもいいから手当り次第に投げ散して鬱積した心の蒸汽を狂的に洩さずにはいられないのである。
— 与謝野晶子 『姑と嫁について』 青空文庫
万一それから刃傷沙汰にでもなった日には、板倉家七千石は、そのまま「お取りつぶし」になってしまう。
— 芥川龍之介 『忠義』 青空文庫
作例 · 標準
口論がエスカレートし、あわや刃傷沙汰になりかけた。
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あの事件は、ほんの些細なことから刃傷沙汰に発展してしまった。
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刃傷沙汰にならないよう、仲裁に入って事態を収めた。
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