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帯構

おびかまえ
名詞
1
標準
文例 · 用例
かねて、こうした時の心を得て、壁際に一台、幾年にも、ついぞ使った事はあるまい、艶の無い、くすぶった燭台の用意はしてあったが、わざと消したくらいで、蝋燭にも及ぶまい、と形だけも持出さず――所帯構わぬのが、衣紋竹の替りにして、夏羽織をふわりと掛けておいた人がある――そのままになっている。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
まあ家でも持って、ちゃんと一所帯構えねえことにゃ女房の話も真剣事になれねえじゃねえか」「そりゃ、まあね」とお光は意を得たもののように頷いて見せる。
小栗風葉 深川女房 青空文庫
一二年前までは、妹のお大を臺所働やら、子供の守やら、時偶代稽古などにも使つて、頤で追※してゐたものが、今では妹の方が強くなり、町内の二三の若者が同情して、後楯になつてくれたのを幸ひ、姉と大喧嘩をして、其まゝ別れ、別に一世帶構へることになつた。
徳田秋聲 絶望 青空文庫