遣り掛ける
やりかける
動詞
標準
文例 · 用例
「うらが始めからやらん云うのに、お前が何んにも考えなしにやりかけるせに、こんなことになるんじゃ。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
」「例のはどうしたか知らないが」と、義雄は貞子に先んじて婆アさんがやりかける陶器事業のことを思ひ出す。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫
……」とやりかけると、仙太郎がまた、「もう燒け糞やなア。
— 上司小劍 『太政官』 青空文庫
人間の肉体は物質だが、霊魂は」 と、やりかけると、柚子はおっかぶせるように、「面白そうだわね。
— 久生十蘭 『雲の小径』 青空文庫
「水を……水をくれい」「お……もう」 二人が、左右から掻い抱いて、釣瓶の水を掬ってやりかけると、新蔵があわてて止めた。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫