静思
せいし
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
meditation
文例 · 用例
こういう自然の間に静思して考えを纏めようということなど、彼には今までについぞなかったことだ。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
もしそれこれを憶うていよいよ感じ、瞑想(めいそう)静思の極にいたればわれ実に一呼吸の機微に万有の生命と触着するを感じたりき もしこの事、単にわが空漠たる信念なりとするも、わが心この世の苦悩にもがき暗憺たる日夜を送る時に当たりて、われいかにしばしば汝に振り向きたるよ、ああワイの流!
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
――東京監獄の二週日は浅はかな小生の為には何よりの貴い省察と静思の時間を与へて貰ひました。
— 北原白秋 『わが敬愛する人々に』 青空文庫
熱烈の舌一世を罵り、勇猛の気英雄を呑み、豪快天地を嘲るが如き挙動を為しながら、別に一片の真率無慾なるところ、専念|回向するところ、瞑目静思する処ろ、殆数個の人あるが如き観あるもの、何ぞや。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
さりながらあの市ヶ谷の監獄生活は誠に貴い省察と静思との時間を汝に与へたと、鏡の中から悲しげな両の瞳が熟視める…… あれから苛酷な世の嘲笑と圧迫は日夜続いた、それでも汝は能く耐えた、と又剃刀が冷たい辷りを額に続ける…… 鶏頭、鶏頭、記憶は悲哀を再燃させる。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
彼は一室に閉じ籠り、静思して喰わず、もって骨立するに至った。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
ではさようなら、――あなたから吉報が来るようにいのっていますよ」「あんな美しい娘さんを追いまわすと云うことは、あまりに自然の命ずるままのいたずらだ」 ホームズは彼の静思の時の、パイプを取り上げながら云った。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
小倉氏は『静思』などといふ作品もあつて、婦人が端然と坐つて、右の手を机の上におき、左り手を袖の下にをいた作品があるが、かういふ形態のもつ計画的な良さは、一般に理解されることがなくして通りすぎたのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
誰にも邪魔されない深夜、お気に入りの椅子に座って静思に耽るのが私の楽しみだ。
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大きな決断を下す前には、一人山に籠もって三日三晩の静思を行うのが彼の習慣だ。
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静思のひとときを持つことで、日々の喧騒で乱れた心を整えることができる。
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