控えの間
ひかえのま
表現名詞
標準
anteroom
文例 · 用例
私たちは隣りの六畳の控えの間に行って、みんなと挨拶を交した。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
みんな控えの間の、火鉢のまわりに集って、ひそひそ小声で話をはじめて、少しずつ緊張もときほぐれて行った。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
」病室の控えの間に寝かせて置いたという。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
誰にも頼めません」と言いますと、「ふーむ」といって困った顔に腕組をして考えていた池上は、やがてむこうへ行っておきみと何やらこそ/\相談していた様子ですが、三十分ばかり経つと、わたくしの部屋と次の控えの間との襖が細目にすーっと開きましてその隙間から若い女の細い手が出まして、引っ込みました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
」という句を思い出させるような五人しかはいれないしくみの茶室本部と、茶器を持ち込む前に洗ってそろえておく控えの間(水屋)と、客が茶室へはいれと呼ばれるまで待っている玄関(待合)と、待合と茶室を連絡している庭の小道(露地)とから成っている。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
英姫が、去ると、蘭法医の寺島宗英も、漢法医の延樹方庵も、控えの間に退ってしまった。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
一座にいあわせる女たちのみか、浪路の供をして来て、控えの間につつしんでいた女中たちさえ、廊下までのぞきに来て、お互に手を〆め合って、といきを洩らしている。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
このあいだも控えの間を通っていたら、ふと耳にしたのですが、唯円殿はお師匠様の(変に力を入れる)秘蔵弟子で、美しい女には思われるし、果報者だと申していました。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
作例 · 標準
VIPが到着するまでの間、ゲストは控えの間で案内された。
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応接室の隣にある控えの間は、ちょっとした打ち合わせに便利だ。
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公開前の展示品が、控えの間に厳重に保管されていた。
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