幻辞.com

拊石

拊石
名詞
1
標準
文例 · 用例
拊石という人は流行に遅れたようではあるが、とにかく小説家中で一番学問があるそうだ。
森鴎外 青年 青空文庫
話題に上っているのは、今夜演説に来る拊石である。
森鴎外 青年 青空文庫
「しかし教員を罷めただけでも、鴎村なんぞのように、役人をしているのに比べて見ると、余程芸術家らしいかも知れないね」 話題は拊石から鴎村に移った。
森鴎外 青年 青空文庫
純一は拊石の物などは、多少興味を持って読んだことがあるが、鴎村の物では、アンデルセンの飜訳だけを見て、こんなつまらない作を、よくも暇潰しに訳したものだと思ったきり、この人に対して何の興味をも持っていないから、会話に耳を傾けないで、独りで勝手な事を思っていた。
森鴎外 青年 青空文庫
平田というのは拊石の氏なのである。
森鴎外 青年 青空文庫
七 幹事らしい男に案内せられて、梯子を登って来る、拊石という人を、どんな人かと思って、純一は見ていた。
森鴎外 青年 青空文庫
拊石は上り口で大村を見て、「何か書けますか」と声を掛けた。
森鴎外 青年 青空文庫
拊石は会計掛の机の側へ案内せられて、座布団の上へ胡坐をかいて、小さい紙巻の煙草を出して呑んでいると、幹事が卓の向うへ行って、紹介の挨拶をした。
森鴎外 青年 青空文庫