層塔
そうとう
名詞
標準
文例 · 用例
十四世紀の後半にエドワード三世の建立にかかるこの三層塔の一階室に入るものはその入るの瞬間において、百代の遺恨を結晶したる無数の紀念を周囲の壁上に認むるであろう。
— 夏目漱石 『倫敦塔』 青空文庫
このときにインドの stupa がシナ式の重層塔婆となったのであるが、それは逆にいえばシナ式の層楼がインドの風たる浮図としての意義を獲得したのである。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
渓谷の空には、苔さびた石橋が望まれ、山また山の重なる奥までも、十三|層塔が霞んで見えた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫