血海
けっかい
名詞
標準
文例 · 用例
見ればリノリウムを敷き詰めた床の上には、なるほどそのような妖怪の暴れた跡らしく、点々としておびただしいガラスのかけや血海のほかに、なんとなくぬらぬらした穢らしい色の液体が、ところかまわずベタベタと一面にこぼれており、それがまたなんとも言えない生臭いような臭気をさえ、室中に漂わせているのだ。
— 大阪圭吉 『灯台鬼』 青空文庫
血海の中に冷く光っているガラス瓶の欠片でつけたものであろう、顔から頭へかけて物凄い掻傷が煮凝のような血を吹き、わけても正視に堪えぬのは、前額から頭蓋へかけてバックリ開いた大穴から、なんと脳味噌が抜きとられて頭の中は空っぽだ。
— 大阪圭吉 『三狂人』 青空文庫
辺庭流血海水を成す。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫