軟体
なんたい
名詞
標準
flexible body (esp. in gymnastics)
文例 · 用例
軟体動物のしやがれ声にも気をとめないで、紫の蹲んだ影して公園で、乳児は口に砂を入れる。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
この軟体動物のあたまの上には、砂利や潮みづが、ざら、ざら、ざら、ざら流れてゐる、ながれてゐる、ああ夢のやうにしづかにもながれてゐる。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
彼等の趣味に取ってみれば、自由詩は軟体動物のようなもので、どこにもしっかりした骨組みがなく、柔軟でぐにゃぐにゃしているところの、一の醜劣な蠕虫類にすぎないだろう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
秀江は軟体動物のように、復一の好むどんな無理な姿態にも堪えて引寄せられて行った。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
京都に起った此の争乱がやがて、地方に波及拡大し、日本国中が一つの軟体動物の蠕動運動の様に、動揺したのである。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
前面硝子を通して、一尾の奇怪な軟体動物を発見した、博士は早速助手に命じて、鉄球内から照光器の光りを、この動物にむけ、照らし出させ、しきりにこの深海動物の動作を視察したのであつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
「この軟体動物は植物に害を加へます。
— 鈴木三重吉 『かたつむり』 青空文庫
四五歩前進したとき、彼の足の下に軟体動物を踏付けたらしく、あっと思う間もなく足を滑べらせ、とたんに身体の重心を取られて、博士を背負ったまま派手に顛倒した。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は軟体の持ち主で、新体操の演技でも驚くほど体がしなやかに曲がる。
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毎日欠かさずストレッチをしているおかげで、還暦を過ぎても軟体を維持している。
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サーカスの曲芸師が見せる軟体を生かした技に、会場全体が息を呑んだ。
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