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走り過ぎる

はしりすぎる
動詞
1
標準
文例 · 用例
「それに、私ばかりでなく、姉や妹までが、ご迷惑ばかりかけているようで、いやになってしまいましたの……」六 人の往来は少く、ただ自動車の激しく走り過ぎる広い通りに添うて、どこまでも歩きながら、前川の沈黙は、無気味なくらい続いた。
菊池寛 貞操問答 青空文庫
犬を吠えず鶏も啼かぬ寥々寂々たる屋敷町を流星のように走り過ぎる
国枝史郎 八ヶ嶽の魔神 青空文庫
で、今ここで気がついたときも、まだがたびし車上におどっているように感じたが、その心持ちがしずまって、いままでのことが走馬燈のように、一瞬に女の頭を走り過ぎると、突如いいようのない新しい不安が羽がい締めのように、鎧櫃の中の女をとらえた。
林不忘 つづれ烏羽玉 青空文庫
」 泣き笑いが、おこうの全身を走り過ぎると、ふっと彼女は、不自然な、真面目な顔だった。
悲願百両 釘抜藤吉捕物覚書 青空文庫
しかし怪しいその男は見返りもせず走り過ぎる
国枝史郎 善悪両面鼠小僧 青空文庫
彼女を乗せた電車が側を走り過ぎると、凡てがしいんとなった。
豊島与志雄 反抗 青空文庫
風を捲き起して轟然と走り過ぎる電車の響と、何処までも続いてるレールの蒼白い輝きとが、夜更けの寒い街路に快かった。
豊島与志雄 幻の彼方 青空文庫
そうすると、私の耳に倫敦のうなりがひびき、眼のうらに白屋敷の、メイフェアの、聖ジェムスの、南ケンシントンの、ハムステッドの、ブリクストンの、そしてライムハウスの――一くちに言えば大ろんどんの生活種々相が走り過ぎる
テムズに聴く 踊る地平線 青空文庫
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