無有
むう
名詞
標準
nonexistence or existence
文例 · 用例
古い一例を挙げれば清和天皇の御代|貞観十六年八月二十四日に京師を襲った大風雨では「樹木有名皆吹倒、内外官舎、人民|居廬、罕有全者、京邑衆水、暴長七八尺、水流迅激、直衝城下、大小橋梁、無有孑遺、云々」とあって水害もひどかったが風も相当強かったらしい。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
また「無有入於無間」を「個体性のないものは連続的物質中に侵入する」と訳しているが、これは、何となく古典物理学のエーテルを云っているようで面白い。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
従つてその空想の奔馬は自在に荒れ狂つて、遂には果てしもない無有郷へ行くか現実をどうどうめぐりして、そのまま没落してしまふ。
— 君は何を考へるか 『釣れない時』 青空文庫
已去無有去 未去亦無去離已去未去 去時亦無去 (中論、観去来品)後記これは龍樹の中論、特にその観去来品に感銘を受けて、久しく漠然と体験してゐたことを書き現してみたものであります。
— 坂口安吾 『意識と時間との関係』 青空文庫
「毎年、梅者開友、空蝉之、世人君羊蹄、春無有来」の歌のシの仮名にやはり羊蹄の字が用いてあるのを指したものでしょう。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
彼が『正法眼蔵仏性』においてまず考察するのは、「一切衆生、悉有仏性、如来常住、無有変易」という涅槃経(巻二十五、師子吼菩薩品の一)の言葉である。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
三十六駛流―六境の愛を六とし、之を欲(感覺)、有(生存)、無有(斷滅)の三に乘じて十八とす、此の十八を更に内に依る愛分別と外に依る愛分別との二とし三十六となる。
— 荻原雲來訳註 『法句經』 青空文庫
識想を滅除し、生死尽くるを得」と)無量寿経曰、生死流転無有休止。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
作例 · 標準
哲学者は、宇宙の根源である無有について深く考察した。
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生命の無有という概念は、多くの宗教や思想で議論されてきた。
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彼は無有の境地に至るため、瞑想に励んだ。
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