豆炭
まめたん
名詞
標準
(oval) charcoal briquette
文例 · 用例
九月二十日(水曜)〔発信〕巣鴨 栄へのぽぴん、巣鴨へ『飢と闘う人々』〔欄外に〕 世田ヶ谷へリアカー、石炭カマス一、箱一、豆炭一、ふとん包。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
パリの人々は、豆炭を煖炉につかっているのだった。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
豆炭の熱は、カッときつく顔ばかりのぼせるようで、こころもちがわるかった。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
煖炉の豆炭がすっかりおこるまで、皮膚をさすような匂いがなくなるまで、伸子は洗面所の窓ぎわで新聞を見ていることがある。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
十五 ある晩、伸子は三人ぐらいならんで臥られそうな大きい寝台の真白いシーツのまんなかに上半身おき上って、煖炉の白くなった豆炭の奥にのこっているかすかな赤い光をじっと見つめていた。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
伸子が部屋へかえって来るまでに、のぼせるような豆炭の火気をはきつくした煖炉は適度に部屋をあたためて、夜更けらしい余燼を見せている。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫