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振子

しんし
名詞
1
標準
文例 · 用例
たとへば人間の呼吸、時計の振子運動、光のスペクトラム、野菜畠の整然たる畝の列、大洋に於ける浪の搖動、體操及び音樂遊戲の動作、舞踏、特に建築物の美的意匠に於ける一切の樣式、機關車のピストン、四季の順序正しき推移、衣裝の特種の縞柄、および定規の反覆律を示す一切の者。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
目標もなく、希望もなく、寂しい大時計の振子のやうに、永遠に愁ひながら歩いて行くのだ。
萩原朔太郎 詩に告別した室生犀星君へ 青空文庫
枝に取り付いている上端は眼に見えないほど小さい糸になっているので、風の吹く度に簑はさまざまに複雑な振子運動をし、また垂直な軸のまわりに廻転もしていた。
寺田寅彦 小さな出来事 青空文庫
実際重力加速度gを定めるにはこのような直接の方法によらず、却って間接に振子の週期と長さから定め、空気の抵抗の影響は必要に応じて理論から計算した補正で除去する事が出来るのである。
寺田寅彦 物理学実験の教授について 青空文庫
天体の影響などは云うに足らぬし、普通の場合ならば電気や磁気の影響は小さいであろうが、しかしもし不注意にも鉄の振子を強い磁石の傍で振らせたり、あるいは軽い振子の場合に箱のガラスが荷電していたりしては決して正しい結果は得られるはずはない。
寺田寅彦 物理学実験の教授について 青空文庫
箱の中でなく風のある部屋でむき出しの振子を振らせても同様である。
寺田寅彦 物理学実験の教授について 青空文庫
ピサの傾塔やガリレーの振子よりも彼を喜ばせたものはその浸礼堂の円塔の不思議な反響の現象であった。
寺田寅彦 レーリー卿(Lord Rayleigh) 青空文庫
船の中に大きな重い振子を吊し、その周囲に粘い油を入れるというのであるが、まだ実際の試験をするところまで行かぬらしい。
寺田寅彦 汽船の改良 青空文庫