暈す
ぼかす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to blur
文例 · 用例
一人の人は船暈する人ですが、一人の人は船に達者の人であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
乗って行きたい」と言ったところで、船暈する人がその気持ちに共鳴出来るわけはありません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
それは興行のためにと香港へ赴かんとて、此船に乘組んで居つた伊太利の曲馬師の虎が檻を破つて飛び出した事で、船中鼎の沸くが如く、怒る水夫、叫ぶ支那人、目を暈す婦人もあるといふ騷ぎで、弦月丸出港のみぎりに檣燈の微塵に碎けたのを見て『南無阿彌陀佛、此船には魔が魅つて居るぜ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
うら若き母に伴はれし幼兒の、他の乘るに、われもとて肯かざりしに、私は身弱くて、恁ばかりの船にも眩暈するに、荒波の海としならばとにかくも、池の水に伏さんこと、人目恥かしければ得乘らじとよ。
— 泉鏡太郎 『婦人十一題』 青空文庫
わたくしとて、憩いのためには出来るだけぼんやりを装い、他人のみならず自分自身に向ってさえ現実の存在感を暈すように仕向けて来ておりますから、文吉とわたくしは、こうした間柄でありながら割合に引立たない交際振りでありました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
ただ心の底の方にその後が潜んでいて、総体を薄く暈すように見えた。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫
影になった方が、薄暗く夜着の模様を暈す上に、投げ懸けた羽織の裏が、乏しき光線をきらきらと聚める。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
僕はあの首を見るたびに、彫刻家としてのあなたの手腕に敬服せざるを得ないです」と好加減な御世辞を並べて、事実を暈す手段とした。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
作例 · 標準
背景をあえて暈すことで、手前の花の鮮やかさをより強調した写真が撮れた。
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鉛筆で描いた輪郭を指先で軽く暈すと、絵に柔らかな質感が生まれる。
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遠くの山々が霧に包まれ、その境界をぼかしている様子は幻想的だった。
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標準
to obscure
作例 · 標準
核心に触れる質問をされると、彼はいつも言葉を濁して論点を暈そうとする。
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役所からの回答は、具体的な期限については意図的に表現を暈しているように感じた。
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自分の過去について、彼は具体的な地名などは暈して話してくれた。
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