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名詞
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標準
文例 · 用例
渠は旧旗本の嬢なりき、幼にして両親を失い、嫁して良人を失い、人に計られて財を失い、口のために家を失い、軒下に眠ること実に旬余、辛酸を喫して癪に閉じられてすでに絶せんとせるとき、綾子のために救われしなり、と渠は語りぬ。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
「セチ辛い浮世だ、そうでもないヤクザが、僅の口にあり付こうと、柄にもない芝居を打つこともある。
国枝史郎 首頂戴 青空文庫
天才も口をする為には苦痛を見世物にする外はない。
芥川龍之介 金春会の「隅田川」 青空文庫
文を売つて口をするのも好い。
芥川龍之介 漱石山房の冬 青空文庫
退職官吏だった、彼の父は多少の貯金の利子を除けば、一年に五百円の恩給に女中とも家族五人の口をして行かなければならなかった。
――或精神的風景画―― 大導寺信輔の半生 青空文庫
僕などは売文に口する為に年中|※忙たる思ひをしてゐる。
芥川龍之介 野人生計事 青空文庫
退職官吏だつた、彼の父は多少の貯金の利子を除けば、一年に五百円の恩給に女中とも家族五人の口をして行かなければならなかつた。
―或精神的風景画― 大導寺信輔の半生 青空文庫
しかるに、余のみるところにては、家相家に富有のものなく、その多くは日々の口に追われておるありさまであるが、これでは人に説いても人が心服せぬ。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫