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名詞
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標準
文例 · 用例
北西の一峰をえたことを記憶している、そこに何があったかと言えば、白花の石楠花があったことだけが答えられる。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
急峻な登りを行く、雲は赤石山を包み隠して、西南にその連嶺の西河内岳の一角を現わした、さすがに富士山のみは、深くまつわる山を踏みえて、ひとり高く半天に立っている。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
我が日本アルプスでも、上高地は、私が明治三十五年に、白骨温泉から梓川を渉って、霞沢岳をえ、この峡谷に下りて、槍ヶ岳へ登ったときは、夏とはいえ、寂寥無人、太古の如き感があって、温泉の湧出はあっても、今日のような宿屋は、まだ建っていなかった。
小島烏水 上高地風景保護論 青空文庫
なほ當の南方氏である、先年西牟婁郡安都ヶ峯下より坂泰の巓をえ日高丹生川にて時を過ごしすぎられたのを、案じて安堵の山小屋より深切に多人數で搜しに來た、人數の中に提灯唯一つ灯したのが同氏の目には、ふと炬火數十束一度に併せ燃したほどに大きく見えた、と記されて居る。
泉鏡花 遺稿 青空文庫
暗い幌のなかの乗客の眼がみな一様に前方を見詰めている事や、泥除け、それからステップの上へまで溢れた荷物を麻繩が車体へ縛りつけている恰好や――そんな一種の物ものしい特徴で、彼らが今から上り三里下り三里の峠をえて半島の南端の港へ十一里の道をゆく自動車であることが一目で知れるのであった。
梶井基次郎 冬の蠅 青空文庫
しかるに、観聞志と云える書には、――斎川以西有羊腸、維石厳々、嚼足、毀蹄、一高坂也、是以馬憂、人痛嶮艱、王勃所謂、関山難者、方是乎可信依、土人称破鐙坂、破鐙坂東有一堂、中置二女影、身着戎衣服、頭戴烏帽子、右方執弓矢、左方撫刀剣――とありとか。
泉鏡花 一景話題 青空文庫
なお当の南方氏である、先年西|牟婁郡安都ヶ峯下より坂泰の巓をえ日高丹生川にて時を過ごしすぎられたのを、案じて安堵の山小屋より深切に多人数で捜しに来た、人数の中に提灯唯一つ灯したのが同氏の目には、ふと炬火数十束一度に併せ燃したほどに大きく見えた、と記されている。
遺稿 遺稿 青空文庫
」 答うもののあらざるを見て、遠山金之助|堪えかねたか、矩をしてずッと入った。
泉鏡花 式部小路 青空文庫