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手縄

てなわ
名詞
1
標準
文例 · 用例
晃 (衝と来り、前途に立って、屹と見るより、仕丁を左右へ払いのけ、はた、と睨んで、牛の鼻頭を取って向け、手縄を、ぐい、と緊めて、ずかずか我家の前。
泉鏡花 夜叉ヶ池 青空文庫
手縄が付いていた跡でもない。
幸田露伴 幻談 青空文庫
琴の音にひきとめらるる綱手縄たゆたふ心君知るらめや音楽の横好きをお笑いくださいますな。
須磨 源氏物語 青空文庫
そして、鵜が四五|尾の魚を喉に入れたと思う比を見はからって、鵜匠は手縄を曳いて舟に曳き寄せ、ぐいとその喉を絞って魚を執るのであった。
田中貢太郎 赤い土の壺 青空文庫
「よかろう、別院の下なら涼しかろう」 二人の鵜匠は手縄を曳いて鵜を舟にあげた。
田中貢太郎 赤い土の壺 青空文庫
しかしながら彼れが『独物語』中に、往古之聖人も政道之儀は夜白入精候慎縦令は朽手縄にて馬を馳せ候儀同断と被申置候といった通り、琉球政治家の苦心は一通りではなかったのであります。
伊波普猷 琉球史の趨勢 青空文庫
さ、新九郎様も早うこの駕に乗って、一先ず寮へ参られた上のご思案となさりませ……」 捕手の列の中には、乱闘に紛れて山手組同様な無頼者と睨まれたこんがらとせいたかが、無残や、手縄十手囲いとなって引ッ立てられて行ったのである。
吉川英治 剣難女難 青空文庫