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岩々

岩々
名詞
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標準
文例 · 用例
あいだにある岩々が獣の目を遮っていた。
A STUDY IN SCARLET 緋のエチュード 青空文庫
栗村君は、曾つて詩人|國府犀東氏をこの浦富に迎へ地質に精しいなにがし大學の教授をも迎へた時のことを私に話し、この附近に多い岩壁と洞窟と島々岩々とを船から指して見せ、ほとんど研究的といつていゝ程の熱心さで、そこの集塊岩には甌穴がある。
島崎藤村 山陰土産 青空文庫
しかしそれらの奇異な島々岩々よりも、むしろ行く先の岬のかげに隱れてゐるやうな港の方に私は多く心をひかれた。
島崎藤村 山陰土産 青空文庫
砂浜は羽根蒲団のやうにぬくぬくとして、岩々に映える光が途方もなくまぶしかつた。
牧野信一 書斎を棄てゝ 青空文庫
そうして立ち初めた灰色の霧が、それらの岩々木々を包んで、次第にこっちへ立ち上って来る。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
ジャーナリズムは金攻めの岩、自由攻め岩、民主攻めの岩々をよけながら難破しないで前進してゆかなければならない。
宮本百合子 ジャーナリズムの航路 青空文庫
天気はよかったが、現に今も西風が吹いていて、それもそう強くはないのに、海から打ちつける浪のしぶきが、部落の縁の真黒い岩々の上をうすい煙のように匍っているのが見えた。
田畑修一郎 石ころ路 青空文庫
岩々石々、みな氷白の色をなしているばかり、雪かと思ってその一片を摘んでみれば、灰のように飛んでしまい、氷かと疑って、その一塊を噛んでみると鉄より固い。
弁信の巻 大菩薩峠 青空文庫