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禁治産

きんちさん異読 きんじさん
名詞
1
標準
incompetency
文例 · 用例
倉持もせっかく株券を持ち出して来ても、それが売れない山と同じに先を越されて罐詰になっており、下手をすれば親類合議で準禁治産という手もあり、妄動して叔父たちの係蹄にかからないとも限らないのであった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
ところが父の暴走に呆れ、財産の無駄遣いにおびえる子供らは、おっさんを準禁治産者とすることに成功する。
富田倫生 青空のリスタート 青空文庫
その子供が、金を濫費するからといって、準禁治産者にしたり、ひどいのになると『勘当』したりするんだ。
――生きる為に―― 山谿に生くる人々 青空文庫
そして女の跡を追うて、此処へ来た頃には、上さんまで実家へ返して、父親からは準禁治産の形ですっかり見限をつけられていた。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
妻が日本では法律上無能力であり未成年者や禁治産者(精神異状その他の理由による)と同様独立の人格と認められなかったことは、実に枚挙にいとまない女の悲劇、自殺を生んで来ている。
宮本百合子 若い婦人のための書棚 青空文庫
そのために何でも父の話じゃ、禁治産か何かになりそうなんですって。
芥川龍之介 文放古 青空文庫
』『お父様は益則に譲るのですつて』『非道いのねお父様も』『ね、鶴子様、東京に居つては学資は充分送つて呉れず、帰つて来ては、継子扱ひにせられるつて、ね』『真にね、同情致しますよ』『僕は何にも準禁治産者にせられたのはつらくもありませんがね。
死線を越えて 死線を越えて 青空文庫
……その将軍はなんでも禁治産か何かになったらしい。
カラマゾフの兄弟 青空文庫
ウィキペディア

禁治産(きんちさん)は、日本のかつての民法(いわゆる「明治民法」)で、一定の者についてその者の行為能力を制限する制度である。1896年(明治29年)公布の民法に規定され、戦後の民法改正時にも引き継がれた。2000年(平成12年)に成年後見制度に置き換わる形で廃止された。民法について、以下では条数のみ記す。

出典: 禁治産 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0