ちらりほらり
ちらりほらり
副詞副詞-と
標準
here and there
文例 · 用例
両国を立って、しばらくは、線路の両側にただ工場、また工場、かと思えばその間に貧しい小さい家が、油虫のように無数にかたまって建っている、と思うと、ぱらりと開けてわずかな緑地が見えてサラリイマンの住宅らしい赤瓦の小さな屋根が、ちらりほらり見える。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
ちらりほらりで軒行燈に影が映る、――海老屋の表は真暗だ。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
停車場前の広場に降る緩慢な氷雨を通して、町へ斜めに筋を通している寂しい主街に、うるみながら黄いろい灯がちらりほらり点いて行く。
— 岡本かの子 『褐色の求道』 青空文庫
きさらぎは梅咲くころは年ごとにわれのこころのさびしかる月 私はちらりほらりと梅の綻びそめるころになると毎年何とも言へない寂しい氣持になつて來るのが癖だ。
— 野蒜の花 『樹木とその葉』 青空文庫
舞いだしたとなると、鉄火というか、伝法というか、雪までがたいそうもなく江戸前に気短なところがあって、豪儀といえば豪儀ですが、ちらりほらりと夜の引きあけごろから降りだしたと思ったあいだに、たちまち八百八町は二寸厚みの牡丹雪にぬりこめられて、見渡すかぎりただひと色の銀世界でした。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
おりからからりと明けて、雪も間遠にちらりほらり……。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
間遠にちらりほらりと、いまだに降りつづけている淡雪を浴びながら、庭先伝いに歩みよると、うち騒ぐ色も見せずに、烱々とまなこを光らしながら、いま一度三つの窯を見比べました。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
名工と名人が世に出したこの青人形が、名宰相さまのお手もとに納まりゃ、仏も人形も浮かばれましょうよ」 泣き伏している粂五郎をあとにしながら、必死と青人形をかかえ持って駆けだした伝六の背に、ちらりほらりと江戸雪がもの悲しげに散りかかりました。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
イベント会場にはまだ人がちらりほらりだが、もう少しで賑わうだろう。
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紅葉の季節も終わり、木々の葉がちらりほらりと散っている。
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開店直後、カフェにはお客さんがちらりほらりと入ってきた。
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標準
now and then
作例 · 標準
最近、この手のニュースをちらりほらりと耳にするようになった。
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試験勉強中に、SNSで友人たちの楽しい投稿をちらりほらり見てしまった。
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彼女の口から、昔の思い出話がちらりほらりと語られた。
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標準
lightly fluttering (of falling petals, leaves, etc.)
作例 · 標準
桜の花びらが風に舞い、水面にちらりほらりと落ちていく。
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落ち葉がちらりほらりと舞い散る中、彼は静かに佇んでいた。
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雪がちらりほらりと舞い始めた、冬の訪れを感じさせる日だった。
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