石塁
せきるい
名詞
標準
stone fort
文例 · 用例
この石塁については何らまとまった伝説が無い上に、現住民族は石造建築について何等の興味も知識も持たぬのだし、またこれら巨大な岩石を何処よりか(この島にこういう石は無い)海上遠く持ち運ぶなどという技術は、彼らよりも遥かに比較を絶して高級な文明を有つ人種でなければ不可能だからである。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
その士陣|佐左衛門は、火煙をくぐって石塁中に入って見ると、一少年の創を受けて臥床するのを発見した。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
上和田駅風越山|信定寺といふ禅寺の守ところにして、寺後に信定の城墟あり、石塁今に存といふ。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
「海津城の後左に大きな石塁をつんだ入口らしいのが見えますな。
— ――越後守安吾将軍の奮戦記―― 『決戦川中島 上杉謙信の巻』 青空文庫
今度は時宗の方でも、彼我の戦術の差を覚って、石塁を作って上陸させないことにした。
— 中谷宇吉郎 『雑記』 青空文庫
若菜は男のみちびくままにむちゅうで歩いた、石塁にそっていくたびかまがり、柵へくるとかねてつくってあったらしいぬけ口からくぐり出た。
— 山本周五郎 『伝四郎兄妹』 青空文庫
このあいだに城兵は松火をかかげ、石塁の上に銃口をそろえて、いっせいにねらいうちをはじめた。
— 山本周五郎 『伝四郎兄妹』 青空文庫
武田氏が甲斐のくにに勢力を張っていたころ、古府本城の出丸でもあったらしく石塁や空壕や石垣などの跡が残っていた。
— 山本周五郎 『風流太平記』 青空文庫
作例 · 標準
敵軍の侵攻を食い止めるため、村人たちは総出で強固な石塁を築き上げた。
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城跡に残る苔むした石塁が、かつてここで繰り広げられた激しい戦の歴史を物語っている。
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「この石塁に身を隠して、合図があるまでじっと待つんだ」と隊長が命じた。
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