小切る
こぎる
動詞
標準
文例 · 用例
最高五千円までを恐らく非常に条件つきで小切るのではないかと思います。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
宮城野をよこぎる、蝶々。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
雪解の水については、正岡子規が平家物語のなかの宇治川のくだりを詠んだ歌にぬばたまの黒毛の駒の太腹に雲解の波のさかまき來る飛ぶ鳥の先きをあらそふもののふの鐙の袖に波ほとばしる宇治川の早瀬よこぎるいけじきの馬の立髮浪こえにけりなどいふ傑作を私は常に愛誦してゐるのである。
— 今井邦子 『雪解水』 青空文庫
電車の線路をよこぎる時に彼はあんまりあわてたので職人にぶつかって眼をあいてあるけとどなられて大きい目を一層大きくした。
— 宮本百合子 『心配』 青空文庫
そこへもって来て、小型機の来襲が数回あったが、白昼、広島上空をよこぎるその大群は、何らこの街に投弾することがなかったばかりか、たまたま西練兵場の高射砲は中型一機を射落したのであった。
— 原民喜 『壊滅の序曲』 青空文庫
そこへもつて来て、小型機の来襲が数回あつたが、白昼、広島上空をよこぎるその大群は、何らこの街に投弾することがなかつたばかりか、たまたま西練兵場の高射砲は中型一機を射落したのであつた。
— 原民喜 『壊滅の序曲』 青空文庫
銚子の港の前面には、利根の長江が遮っているから、まさかそれをよこぎるほどのことはあるまい。
— Ocean の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
すると今度は突然、青空の幻が彼の目の前をよこぎる。
— 堀辰雄 『續プルウスト雜記』 青空文庫