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抜幾

ぬけいく
名詞
1
標準
文例 · 用例
一八の屋根に鶏鳴きて雨を帯びたる風山田に青く、車中には御殿場より乗りし爺が提げたる鈴虫なくなど、海抜幾百尺の静かさ淋しささま/″\に嬉しく、哀れを止むる馬士歌の箱根八里も山を貫き渓をかける汽車なれば関守の前に額地にすりつくる面倒もなければ煙草一服の間に山北につく。
寺田寅彦 東上記 青空文庫
見渡す限り平坦なようであるが、全体が海抜幾メートルかの高台になっている事は、ところどころにくぼんだ谷があるので始めてわかる。
寺田寅彦 写生紀行 青空文庫
そしてその海抜幾千尺か幾里かの峠を、僕等は二台のガタ馬車で走った。
大杉栄 自叙伝 青空文庫
抜幾千尺、庭の萩の花が咲き乱れていた。
津村信夫 月夜のあとさき 青空文庫
見渡す限り平坦なやうであるが、全體が海拔幾メートルかの高臺になつて居る事は、處々に凹んだ谷があるので始めて分る。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫