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朗誦

ろうしょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
われ答へて、己れは専門の學をなさずと雖、凡そ宇宙の事は一として我研究の資料ならぬはなし、己れは詩人たらんと心掛くるなりと云へば、彼手を拍ちて喜び、ホラチウスが句を朗誦し、我琴を以てヨヰスの神の龜甲琴に比したり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
紀元二千六百年頌朗誦詩 盛りあがる盛りあがる國民の意志と感動とを以て、盛りあがる盛りあがる民族の血と肉とを以て、個の十の百の千の萬の億の底力を以て、今だ今だ今こそは祝はう。
北原白秋 新頌 青空文庫
身を揺り顔をさっと輝やかせ、およそこのひとつに集中した心のたのしさが、二十七歳の小谷さんという女性を包みとらえて了って、笑声をまじえて読む朗誦は、ますます調子よく続けられて行くのであった。
鷹野つぎ 青空文庫
「シラノ・ド・ベルジュラック」の一節を朗誦している。
水棲人 人外魔境 青空文庫
朗誦の声は、なおも続く。
水棲人 人外魔境 青空文庫
そして、その場所が、折もよし人も無ければ――でした」 と云い出したのは、一見見え透いた鬼面のようでもあり、また、故意に裏面に潜んでいる棘のような計謀を、露わに曝け出したような気がしたけれども、しかし彼の巧妙な朗誦法は、妙に筋肉が硬ばり、血が凍りつくような不気味な空気を作ってしまった。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
ですから、一語でもその朗誦法を誤ると、韻律が全部の節にわたって混乱してしまいます。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
ところが、その次句の、|処女は壺になったと思い、|三たび声を上げて栓を探す――で答えた貴方は、その中に thrice という字があるのをほとんど意識しないかのように、平然としかも、きわめて本格的な朗誦法で口にしているではありませんか。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫