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夜船

よぶね異読 よふね
名詞
1
標準
night boat
文例 · 用例
熊本から百貫まで歩いて夜船で長崎へ渡りそこで島原の方から来る友人四、五名と落ち合ったのである。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
熱田の八剣森陰より伏し拝みてセメント会社の煙突に白湾子と焼芋かじりながらこのあたりを徘徊せし当時を思い浮べては宮川行の夜船の寒さ。
寺田寅彦 東上記 青空文庫
訣れは憤りと呪いを置土産にいで立ったものの、渡海の夜船の雨泊中に娘の家の庭から拾って来た福慈岳の火山弾を取出してみて、それが涙痕の形をしており、魚の形をしており、また血の色をしているところから福慈岳神としての娘の苦労を察し、決意のほどもほぼ覗えた。
岡本かの子 富士 青空文庫
」「いや、汽車の中は大丈夫――所謂白河夜船ですな。
泉鏡太郎 銀鼎 青空文庫
京傳の志羅川夜船に、素見山の手の(きふう)と稱へて、息子も何ぞうたはつせえ、と犬のくそをまたいで先へ立つ男がゐる。
泉鏡太郎 火の用心の事 青空文庫
けれども、お良と坂本を乗せた三十石の夜船が京橋をはなれて、とまの灯が蘆の落かげを縫うて下るのを見送った時の登勢は、灯が見えなくなると、ふと視線を落して、暗がりの中をしずかに流れて行く水にはや遠い諦めをうつした。
織田作之助 青空文庫
夜船へ帰って、甲板でリモナーデを飲みながら桟橋を見ていると、そこに立っているアーク燈が妙なチラチラした青い光と煙を出している。
寺田寅彦 旅日記から(明治四十二年) 青空文庫
夜船で助けた際、菊枝は袷の上へこの浴衣を着て、その上に、菊五郎格子の件の帯上を結んでいたので。
泉鏡花 葛飾砂子 青空文庫
作例 · 標準
彼は故郷へ帰るため、夜船に乗った。
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夜船のデッキからは、満点の星空が見えた。
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静かな夜船の旅は、心を落ち着かせる。
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