心静か
こころしずか
形容動詞
標準
calm
文例 · 用例
しかしそのおかげで学者は心静かに落着いて各自の研究に没頭していられるのかもしれない。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
まずこれで可しと汗を容れて心静かに後を跟けて、神田小柳町のとある旅店へ、入りたるを突止めたり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
お客を待たせて、心静かに食事をつづけるなどといふ芸当は私には出来ないのである。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
朝食仕果てゝ心静かに渋茶を喫みつゝ、我は猶胴梁に※つて限り無き想ひに耽る。
— 幸田露伴 『鼠頭魚釣り』 青空文庫
心静かに四辺を見た。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
さて逃ぐる者は逃ぐるに任せつつ、死骸狼藉たる無人の刑場を見まはし、片隅に取り残されたる手桶|柄杓を取り上げ、初花の磔刑柱の下に進み寄りて心静かに跪き礼拝しつ。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
秀吉この有様を見て、中座して別室に退き、香を薫じ、茶をたてて心静かに、形勢を観望した。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
よろしく北の庄に入って、心静かに腹を召し給え」と勧め、自らは勝家の馬印をもって止り防がんことを乞うた。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫